いつもご愛読ありがとうございます。一社)日本自律神経整体協会 事務局の山下です。
ここ数日で急に冬がやってきましたね。急激な気温の変化は自律神経が乱れる大きな要因となっています。皆さんもくれぐれもお気をつけください。
今回はそんな寒くなった時に起こり得る「かくれ脱水」についてお伝えします。
かくれ脱水とは
「脱水症状」と聞けば多くの方は暑い季節のものだと思うでしょう。実は寒い冬の時期にも脱水症状は起こるのです。
かくれ脱水というのは、自覚がないまま皮膚や呼吸によって体内から水分が失われている状態で、かくれ脱水に至っては冬の方が多く現れます。
「なんとなく頭が痛い」「胃もたれがする」こうした冬の体調不良はこのかくれ脱水が原因かもしれません。
ではなぜかくれ脱水が起こるのでしょうか?
かくれ脱水の原因
不感蒸泄
人間は1日に約2.5Lの水分を排出します。
トイレに行くことや汗をかくといった目にみえる物とは違って、自分が気づかないうちに蒸発する水分のことを不感蒸泄といいます。
この不感蒸泄は何もしなくても1日に約600ml〜1L弱の水分が失われると言われています。
夏のように目に見えて水分を失っていたら、自分でも気にして水分を摂るでしょうが、不感蒸泄で失った水分を補給しようとはなかなかならないので水分が不足するのです。
水分摂取不足
前述しましたが、不感蒸泄に対する水分補給不足もありますが、冬場はシンプルに水分を摂る機会が減ります。
これは汗をかく機会が少ないことや、マスクの常用化によって喉の渇きを感じにくくなるため、水分摂取の機会が減るのです。
また、トイレが近くなることを嫌がり、飲み物を控えるパターンもあります。基本的な水分摂取は控えるが、寒さによって暖かいコーヒーやお茶は好んで飲まれます。これらには利尿作用があるため、余計にトイレが多くなり、水分は摂らないけど排出はするという悪いパターンに陥るのです。
かくれ脱水のサイン
かくれ脱水には頭痛や胃もたれが起こると言いましたが、その前には兆候があります。
下記にまとめましたので、このサインを見逃さないようにしてください。
Lv.1・・・手先の皮膚がカサカサしている
Lv.2・・・口の中がネバネバする
Lv.3・・・体のだるさを感じる
Lv.4・・・めまいや立ちくらみが起こる
特に小さいお子さんがいるところは子どもの状態にも注意してください。
子どもは大人と違って体温調節機能がちゃんと発達していません。なので気づかないうちに大人よりも多くの水分を失ってしまうことがあります。
子どもの場合は不調の場合もうまく伝えられない場合もありますから、さらに注意してみてあげてください。
かくれ脱水対策
こまめな水分補給
まずは何よりも水分補給です。人によって1日の必要量は違いますが、基本的に1.5Lを目安に水分を摂るようにしましょう。
この場合、一度に多く摂るのではなく、こまめに摂ることです。
一度に多くの水分を摂っても体内に吸収されず、排出されるだけです。コップ一杯の水分をなん度もこまめに摂るようにしましょう。
さらに飲むものも気をつければ完璧です。
ご存知かと思いますが、コーヒーは水分補給には適していません。温かいコーヒーが美味しい季節ではありますが、水分は吸収されず、利尿作用によって逆に水分を失うことになります。
湿度管理
室内の湿度を上げることで乾燥を防ぐことになります。乾燥を防ぐことで体表から失う水分を減らすことが可能になります。冬場に起こる乾燥肌はこういったことが理由で起こるのです。
室内が乾燥することでウィルスの活動が活発になります。室内が乾燥すると体も乾燥しますから、そうなると免疫力が低下します。その結果、新型コロナウィルス感染症になりやすくなったり、インフルエンザに罹るリスクも上がります。
加湿は病気予防や健康管理に加え、スキンケアなど、あらゆる面でプラスに働きますので積極的に湿度を上げていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
気づいていないだけで、多くの方がかくれ脱水になっていると言われています。
かくれ脱水の怖いところは、体調不良が起きても原因が脱水だと思わないことです。些細な不調でも「もしかしたら?」と思うぐらい水分補給を意識すれば、この冬の体調不良を減らすことができるでしょう!