前回記事では自律神経についてお伝えしました。
前回記事
自律神経を知っていこう
では実際に自律神経が乱れるとどのような症状が現れるのか?そこについてお伝えしていきましょう。
自律神経失調症ってどんなもの?
何か不調があって病院に行ったとします。そこで色々な検査をした結果、特に原因は見当たらずお医者さんから「自律神経が乱れてますね」と言われたことはありませんか?
これが自律神経失調症です・・・ちょっと端折りすぎましたね。具体的にいきましょう。笑
不定愁訴
不定愁訴って聞いたことありますか?
原因がはっきりわからないけど、なんとなく体調が悪い」といった状態のことを言います。先に述べました病院の検査でも原因がはっきりしない状態も不定愁訴です。
具体的な症状は人それぞれですが、よくある症状としては、頭痛、めまい、倦怠感、冷え、便秘、むくみなど体の症状もあれば、イライラしたり、気分が落ち込んだり、不眠やスッキリ起きれないなどの精神的な症状もあります。
一つの症状が長く続く人もいれば、複数の症状を同時に発症する人がおり、短期間で症状が亡くなる人もいれば長期にわたって症状が出続ける人もいます。
不定愁訴の多くは自律神経の乱れ
不定愁訴は心身のストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスが崩れるなど、まさに自律神経が乱れている方に多く現れます。
この不定愁訴がなかなか消えず、重度の症状が出た場合に「自律神経失調症」と診断されます。
全ての不定愁訴=自律神経の乱れというわけではありません。病気が原因で不定愁訴が現れることも当然ありますので、不定愁訴だからといって侮らないように気をつけてください。
自律神経が乱れる原因
自律神経が乱れる原因をいくつかご紹介しましょう。
不規則な生活
人間は夜行性ではありませんので、朝起きて日中に活動し、夜に寝ることが普通です。しかし仕事の関係や、趣味による夜更かしなどで夜に寝ない人もいます。
その場合、夜寝るために活発になるはずの副交感神経がうまく働かず、夜に交感神経が活発に働きます。これが続くと当然体内時計は狂います。夜に眠りたくても交感神経の活動により目は冴え、体は活動的になるので休まるはずがありません。
人間本来の活動リズムとは逆になってしまい、自律神経が乱れてしまうのです。
心身的なストレス
当協会ではこれが全ての不調の一番の原因だと考えております。
人間関係で嫌なことがあったり、仕事や勉強のプレッシャーなどのストレスに対して防御反応を起こし、基本的には交感神経優位になります。
交感神経が優位になると体は常に緊張し、活動的になるため、体は休まりません。また交感神経優位なので睡眠も十分に取れず、不眠状態に陥ります。消化器官も副交感神経が動かすものなので、当然うまく機能せず、消化不良を起こしたり、栄養をうまく吸収できなくなります。
そうなると十分に休息が取れない体は悲鳴をあげ、頭痛やめまい、不眠、イライラ、倦怠感など様々な症状が出てくるのです。
自律神経が乱れないようにするには
まずは規則正しい生活をしましょう。職業的に難しい人もいるかも知れません。完全に夜勤の場合、日中に眠るのであればせめて部屋を真っ暗にして、擬似的に夜の環境を作ってしまいましょう。
三交代などバラバラの方は夜勤明け、休みの時になるべく頑張って日中を起きているようにし、夜に眠るようにしましょう。
次にストレスに対する対処法。これはとても難しいです。まずは何がストレスなのかを自分なりに理解しましょう。そのストレスから逃げられるのであれば逃げて良いと私は考えます。
逃げられない場合は可能な限り発散するように心がけましょう。好きなことして、嫌なことを考えない時間を作ることが大事です。
また、切り替えができるように訓練することも大事です。嫌なことをクヨクヨ考えず、過ぎたことは仕方ないと割り切れるように努力してみましょう。いきなり100%は難しいので、少しでも切り替えられ愛ように日頃から訓練することが大事です。
まとめ
自律神経は気づいた頃には乱れています。ですので日頃から規則正しい生活を心がけ、その日のストレスはその日のうちに解消できるようになるのが理想です。
ただ一点気をつけてください。「自律神経が乱れないよな生活をしよう」「とにかく健康な生活を送ろう」とあまり考え込みすぎないでください。
考えすぎることがストレスとなり、それが原因で体調を崩す方もいます。なので何事もほどほどが一番でしょう。