事務局通信

春に多くみられる自律神経症状

いつもご愛読ありがとうございます。一社)日本自律神経整体協会 事務局の山下です。

まだ二月の半ばですが、2月は「逃げる」と言われるぐらいあっという間に過ぎてしまいます。そうなるといよいよ春が訪れるのですが、春に特に多くみられる不調をご存知でしょうか?

それは「めまい」です。今回は春の自律神経症状の代名詞である、めまいについてお伝えします。

なぜ春にめまいが起こるのか?

厳密に言えば、春に限らず、季節の変わり目はめまいが起きやすいと言われています。それは自律神経が急激な気圧の変動についていけないからです。

天敵は気圧の変動

春は気候が変わりやすいため、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行きにくくなります。そうなるとどうしても体調も不安定になりがちです。そこに追い打ちをかけるように襲ってくるのが気圧の変動です。

春になると日本の上空では寒気団が弱まり、そこ暖かい空気が流れ込んできます。その寒気と暖気がぶつかって、低気圧が多く発生するのです。その寒気と暖気の気温差が大きければ大きいほど低気圧は急速に発達します。
それによって出来上がったのがよく耳にする「爆弾低気圧」と呼ばれるものです。

全然なんともなかったのに、この爆弾低気圧が発生することで、いきなりめまいに襲われることも珍しくありません。

気圧が自律神経のバランスを崩す?

気圧が下がると空気中の酸素が薄くなります。酸素が薄くなると体は「今は活動すべきではない」と判断し、副交感神経優位の急速モードに入ります。これによって春は眠くなったり、体がだるかったり重かったりするのです。

時々なら良いのですが、先に述べたように春は気圧の変化が多かったり、急激に大きく変化したりします。これが繰り返し起こると自律神経の調整が追いつかず、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、めまいをはじめとした、様々な不調が起こりやすくなるのです。

血流にも変化を起こす

自律神経が乱れるとその影響を大きく受けるのが血流です。自律神経は血管を拡張したり縮小したりして血の流れをコントロールしてくれています。
しかしこのコントロールがうまくいかなくなると血流が悪くなり、体の平衡感覚をコントロールする耳や脳の血流も悪くなり、めまいが発症してしまうのです。

めまいが起こった時の対処法

常習的にめまいを繰り返す人は慣れているかも知れませんが、生まれて初めてめまいを経験した場合、焦ったりとても不安になってしまいます。
めまいが起こった時はまずは焦らないことを心がけましょう。焦ってバタバタすると転倒の恐れがあります。まずは焦らず、ゆっくりと座れる場所を探し、楽な姿勢でしばらく休みましょう。

焦ったり不安になる心の変化がストレスになり、めまいを悪化させる場合があります
よほど心配であればまずは病院を受診しましょう。そこで病気の気配がなければ、おそらく自律神経が原因でしょう。

自律神経の乱れを整えるには、穏やかにゆっくりと過ごすことが大切です。
めまいが落ち着いたら、自分の生活を見直して、自分なりに原因を探してみましょう!

まとめ

春の準備シリーズのようになっていますが、今回はめまい編でした。重ねて言いますが、初めて体験する方はとにかく焦ったり不安になると思います。
とにかく焦らず、まずはゆっくりと落ち着くのを待ってから活動しましょう。
街中であっても、人目を気にせず、自分の体を労ってあげてください。