事務局通信

冷え性を舐めるな!冷えの先にある大きな不調

いつもご愛読ありがとうございます。一社)日本自律神経整体協会事務局の山下です。

寒い時期が近づくにつれて、冷え性の方が辛い時期になってきます。「いつものことだから」「手足が冷たいだけ」と冷えを甘くみていませんか?

毎年のことかもしれませんが、もしかしたらその先の不調のサインかもしれません。今回は多くの人が甘くみている「冷え性」について詳しくお話ししていきましょう。

冷え性とは

冷え性とは、病院の検査や診断では異常が現れていないにも関わらず、体が冷えている状態を言います。また、体が寒さを感じていない状況でも手足が冷たくてつらく感じる症状も冷え性になります。

これらは血流が悪くなることで起きてしまう症状の一つで、血行が悪くなると体に必要な酸素や栄養素がうまく行き届かなくなるだけではなく、体内に蓄積されている老廃物の排出も滞ってしまいます。そうなると当然体は不調をきたし、正常ではなくなってしまいます。

冷え性の原因

血行が悪くなり、血液が毛細血管に流れなくなってしまうことが主な原因で、寒い季節になると血管が収縮することから、さらに顕著に現れてしまいます。
特に手足は心臓から遠い位置にあることと、内臓や脳へ優先的に血液を供給することから手足は後回しにされることも原因の一つです。
では、寒さ以外に何で血行が悪くなるのか見ていきましょう。

筋力の低下

コロナによって部屋に篭る機会が増えたことにより、その習慣が抜けず、どうしても外出が億劫になってしまいがちです。

足の血液はふくらはぎの筋肉のポンプ作用によって心臓へ血液を送っています。歩くことが減るとこのポンプ作用が減り、さらに筋力が衰えることでポンプの力が弱まってさらに足の冷え性を悪化させてしまうのです。

食生活の偏り

栄養が偏った食事を続けているとミネラルやビタミンが不足し、血の巡りが悪くなります。

また、過度なダイエットによる食事制限で鉄分が不足し、冷え性を引き起こす原因にもなります。

特に鉄分は生理のある女性が不足しやすく、鉄分が不足すると冷え性以外の体調不良も引き起こしてしまいます。

自律神経の乱れ

体の体温コントロールや、血管の拡張、収縮はは自律神経の仕事です。日頃のストレスや生活リズムの乱れにより自律神経がうまく働かなくなります。

その結果、体温コントロールや血管の拡張収縮がうまくできなくなり、冷え性を引き起こします。

冷え性の先にある不調

手足の先が冷たいのは冷え性の初期症状です。これがお腹や腰に波及しだすと要注意です。
この冷え性を放っておくと、肩こり・腰痛・胃腸不良・不眠・倦怠感・動悸・耳鳴り・めまい・頭痛など、さまざまな不調が引き起こされます。

これらが現れる前に、冷え性を甘く見ず、初期段階でのケアが必要です。

冷え性対策

1.「3つの首」を隠す

「3つの首」とは「首」「手首」「足首」のことです。
「首」が冷えると体の全体が冷えてしまい、「手首」「足首」が冷えると当然手足の先に血液が循環しづらくなります。

真冬だと当然隠すと思いますが、今の時期だとまだまだ開放的な方が多いです。冷え性だと自覚がある方は寒くなり始める今からこの3つの首を隠すようにしましょう。

2.副交感神経を優位にする

過度なストレスが原因で冷えている場合は、これが最重要です。ストレスが溜まると交感神経優位になります。

交感神経優位になると血管は収縮し、血流が悪くなり冷えにつながります。逆に副交感神経優位になると血管は拡張しますから十分冷え対策になります。

副交感神経を優位にするためには正しい入浴をしたり、アロマなどで心をリラックスさせるようにしましょう。

3.できるだけ体を動かす

先に述べました通り、足先の血液はふくらはぎの筋ポンプ作用が重要です。

いつもはエスカレーターのところを階段にしたり、いつもより一個先のコンビニに行くなどして少しでも運動量を増やしましょう。

体を動かすことでふくらはぎだけではなく、全身の血流改善にもなりますから、日頃運動不足を感じている人は一歩でも多く動くように心がけましょう。

まとめ

いかがでしたか?たかが冷え性、されど冷え性です。

「いつも冬になると悩まれている」という方はその冷え性を改善するように今から運動量を増やすことをお勧めします。

「冷えは万病の元」とも言われてますからね。十分に気をつけて冬を迎える準備をしましょう!