事務局通信

さあ風邪予防!環境づくりのポイントを伝授

いつもご愛読ありがとうございます。一社)日本自律神経整体協会 事務局の山下です。

前回記事で、「本格的に寒くなる前に、今から始める冬支度」という記事を書かせていただきました。

その中で「快適な環境整備」というお話をしました。今回はこの快適な環境整備についてもっと詳しくお伝えしていきたいと思います。

冬に体調を崩す原因を復習

前回記事にて、寒さや空気の乾燥でウィルスが増殖し、風邪につながるというお話をしました。

また、寒さに対抗するために、人間はエネルギーを燃やして体温を高めているということもお伝えしましたね。

逆に言えば、寒さがなく、空気が潤っていればエネルギーもあまり使わないし、ウィルスも繁殖しないということです。

温度よりも湿度が大事

冬に風邪が流行するのは、寒さもそうですが、乾燥の方が主な理由です。

ウィルスは低温を好むため、夏よりも冬の方が長く生存し感染力も高まりますが、それよりも気にしたいのは、空気が乾燥することで、暖かい時期に比べて飛散量が増えるということです。

風邪をひくと一回の咳で10万個、くしゃみひとつで100〜200万個の飛沫が空気中にばら撒かれます。

ここに含まれているウィルスは、湿度の高い季節だとすぐに地面に落下します。

しかし空気が乾燥しているとウィルスの水分が蒸発して軽くなるため、なかなか地面に落下せず、しばらく空気中を漂うことになります。

その空気中のウィルスが他の人の鼻や口などから侵入し、風邪に感染してしまいます。

乾燥は人体の抵抗力を下げる

空気が乾燥していると、喉がカラカラになったり、鼻がカピカピになりますよね?

それは喉や鼻の粘膜が乾燥している証拠です。

喉や鼻が過度に乾燥すると炎症を起こしやすくなります。

炎症を起こしてしまうと、まず炎症を治そうとするので、その結果、風邪ウィルスに対する防御力が弱まり、ウィルス感染をしやすい状況になってしまうのです。

適正温度と湿度は?

室温は20〜25℃、湿度は50〜60%をキープしましょう

ウィルスは低温が好き

前述しましたが、風邪のウィルスは高温より低温を好みます。

暑い環境よりも寒い環境の方がウィルスは長生きし、感染力が高まります。

風邪を引いて熱が出るのは、熱によってウィルスをやっつけようとしているからです。

 

ウィルスの種類によって違いますが、一般的には室温で10日程度、10℃以下では約1ヶ月、4℃だと約1〜2ヶ月程度生存し、凍結してもほとんど不活化しないという話もあるほどです。

室温が暑すぎると頭が働かなくなると思いますので、20〜25℃、せめて18℃ぐらいはキープしましょう。

ウィルスが耐え切れない湿度

ウィルスは湿度が高いと生きていられません。

インフルエンザウィルスの寿命を調べた研究を例に出しますと、温度20〜24℃の中で湿度が20〜25%の場合、6時間生存率は66%でしたが、湿度を49〜51%に上げると生存率は3〜5%に落ちたそうです。

これぐらい極端にウィルスは湿度に弱いということがよくわかる結果だと思います。

ですのでインフルエンザに限らず、冬の風邪予防には湿度は最低でも40%、ベストは50〜60%をキープするようにしましょう。

その他の予防法

マスクやうがい手洗いは、このコロナ騒動で耳にタコができるぐらい聞いていると思いますので割愛します。

しいていうならば、冬に不足がちな水分をしっかりと摂るようにしてください。

暖かい時期と違って、喉があまり乾かないためあまり水分を取らない傾向にあります。

喉が渇かない、汗をかかないからと言っても、体内の水分は減っています。

気付いていないだけで、体から水分は蒸発しています。ただそれに気付きにくいだけなのです。

 

水分量が減ると体の代謝も下がりますし、喉や鼻の乾燥につながり、風邪をひきやすくなってしまいます。

意外と忘れがちな水分補給、これを意識して行ってください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は冬の風邪に関するウィルスについてお伝えしました。

いわゆる風邪やインフルエンザ、ノロウィルス、新型コロナにも通ずるところはありますので、こういった対策をして損はないと思います。

室温20〜25℃、湿度50〜60%という数字を忘れずに、冬を迎えてくださいね。