いつもご愛読ありがとうございます。一社)日本自律神経整体協会 事務局の山下です。
日中は少しずつ暖かくなってきて、いよいよ春がやってきそうな雰囲気ですね。
今回は春の睡眠について考えていきたいと思います。
春は「眠くて仕方ない」という人もいれば「春は眠りが浅くて・・・」という人もいます。症状は人それぞれですが、それはなぜなのでしょう?
眠くて眠くて仕方ない
まずは春は眠くて仕方ないという人。一言で言うと自律神経の乱れです。原因は様々ですが、通常自律神経が整っていれば夜に眠くなり、日中に眠気が訪れることはありません。
正常であれば日中は活動的な交感神経優位となるのですが、自律神経のバランスが乱れていると日中に休息を促す副交感神経が優位になり、眠気が訪れるのです。
眠れない、眠りが浅い
眠くて仕方がない人がいる一方で、疲れているのにぐっすりと眠れない、夜中に何度も目がさめる。こういった方もいます。この場合も自律神経が乱れて起こる症状です。
眠れない方は夜に休息を促す副交感神経が優位になるはずのところが、交感神経が優位になってしまい、眠りの質が下がっている状態です。
多くはストレスが原因だと言われています。特に春から新生活が始まった人は良くも悪くも気持ちが昂り、心が落ち着かず眠りが浅くなりがちです。
原因はどちらも同じ
お気付きでしょうか?眠くて仕方ない人は日中に副交感神経が優位になり、眠れない人は夜に交感神経が優位になる。そのせいで睡眠の質が落ちます。
自律神経は交感神経と副交感神経が交互に切り替わっています。通常は日中が交感神経、夜間に副交感神経優位になります。通常と逆転しているわけなんですね。
日中眠い人も、夜眠れない人も体の状態は同じです。日中に眠いのか、夜眠れないのか。症状が違うだけ。
よくよく考えてみると夜眠れなかったら日中は当然眠いですよね。しかし夜になると眠れない。このWパンチが一番最悪のケースです。
つまりどちらにせよ自律神経を整える必要があるのです。
不眠対策4選
生活リズムを整える
朝起きて夜眠る。当たり前のことですがとても大事なことです。
その中で一つ付け加えるなら、朝起きた時に朝日を浴びましょう。そうすることで体内時計が正常に近づきます。特に夜眠れない方はおすすめです。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、14〜16時間後に自然と眠くなる睡眠サイクルが生まれます。夜眠れなくてスッキリした朝を迎えられなくても、その日の夜のために朝日を浴びるようにしましょう。
朝シャワーも効果的
起きたら朝日を浴びて、少し熱めのシャワーを浴びることもおすすめです。少し熱めのシャワーが刺激となり、交感神経が刺激され、眠気を吹き飛ばしてくれます。
またこれを日頃から行うことで、スイッチ切り替えのタイミングを体が覚えてくれます。それを繰り返すことで少しずつ体内時計が正常に近づいてきます。
短時間なら昼寝もOK
眠くて眠くて仕方ない場合。可能であれば思い切って寝ちゃいましょう。眠い目を擦ってダラダラと過ごすよりも、少し寝てすっきりさせた方が仕事効率が上がります。
かといって、長時間の昼寝は御法度です。30分以上の昼寝は逆に疲労度が上がったり、夜の不眠につながります。20分程度の短時間に留めておきましょう。寝る前にコーヒー等のカフェインを摂っておくとよりシャキッと目が覚めますよ。
軽い運動も忘れずに
日中に目を覚ましたり、夜ぐっすり眠るためには軽めの運動が効果的です。
簡単なストレッチや少しの散歩だけでも血行が良くなり、交感神経が刺激されます。そうすることで日中に交感神経の働きを促され、その後の夜に自然と副交感神経が優位に働いてくる体になります。
まとめ
いかがでしたか?日中の眠気対策や夜の不眠対策をお伝えしましたが、要するに正しい生活が大事だと言うことです。なのでまずは自分自身の生活を振り返り、何が良くないか?と言う原因から探っていきましょう。
「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは「春の夜は眠り心地が良いので、朝が来たことにも気づかず、つい寝過ごしてしまう」という意味です。
本来春はどの季節よりも睡眠が十分に取れる季節なのです。
それができないということは、何らかの不調がある証拠です。春に不眠の症状がある方は今回のブログを参考に、質の良い睡眠が取れるように色々と試してみてください。